【データ比較】セットの50度と単品の50度、どっちがいいの!?(後編 ~アプローチ比較~)
こんにちは。管理人のQuattroです。
本企画は前後編にわたり、PWと単品ウェッジの飛距離ギャップを埋めるために50°前後のウェッジを追加すると仮定した場合、アイアンセットのAW(ロフト50°相当)を入れるのと単品ウェッジの50°を入れるのではどちらに優位性があるのかを検証してみようという企画でございます。
前編では、そもそもの50°前後のウェッジの必要性とフルショットにおける比較を行い、セットの50°の優位性が確認できました。もしご覧になられてない場合は是非そちらを先にご覧下さい。
【前編】
さて、後編ではアプローチにおける比較と全体的な総括を行って参りますので、前編からお読み頂いてる方も息切れせずに最後までお付き合い頂けますと幸いです!
グリーン周りのアプローチはどうなの?
まずロフト50°のクラブで行うアプローチショットとはどんなものかを考えると、ほぼほぼオーソドックスなピッチエンドランに限られるのではないかなと筆者は考えております。50°のウェッジでロブショットやろうって人は今のところ出会ったことはありません(笑)
このアプローチ(ピッチエンドラン)については、計測値と言うよりも見た目のボールスピードや転がり方が重要かなと思うので、15ヤードぐらいのピッチエンドランをいくつかの項目にわけて超主観的な比較を行ってみました。
AF-505 | RTX 4 | |
打感 | ・硬め ・打音も高め | ・フェースに食いついている時間が長いイメージ ・打音は少し低い、というかおとなしめ |
初速 | ・速い ・フェースの球離れも早い | ・少しゆっくり飛んでいく |
球筋 | ・低いアーチで強く飛ぶ | ・放物線状に柔らかく飛ぶ |
スピン | ・あまり入らない ・キャリーとランの割合が2:3ぐらい | ・ある程度入る ・キャリーとランの割合が1:1ぐらい |
この辺の球質の違いというのは好みの部分が大きいかと思うので、一概にどちらが優れているかの判断はしづらいなというところが本音です。
しかし敢えて”一般論”的な話をするのであれば、RTX4のほうがフェース乗りがよく、ボールを目標に運ぶイメージが出しやすいかなと思います。
フェースに乗っている時間が長いぶんスピンも良く入り、ランの少ないアプローチが可能です。
いずれにせよアプローチにおいても、2本の間に打った瞬間の「初速・打感・スピン量」の差異がはっきりと見え、それは結果的に球の飛び様やキャリー・ランの割合に影響してくるということになります。
ここにおいても自分の好みや求めるものを明確にし、どちらのクラブを選ぶべきか考える必要があるのです。
総括
ここまで、フルショットとアプローチにおける2本のクラブの結果の違いをデータを交えながら解説して参りました。
以上の結果から結論として…
9割のアマチュアゴルファーはセットの50°のほうが使い勝手が良いのではなかろうか!?
と私は考えます~
やはり一番の理由はフルショットの安定感!
100ヤード前後を安定して打つことができるというのはゲームを組み立てていくうえで非常に重要です。
アプローチに関しては若干単品ウェッジのほうが少し優位性が高いのかなとも思いますが、転がしに特化させると考えれば慣れで解決する問題であるとも思います。
セットの50°を入れたとしても、その下に2本の単品ウェッジがあるわけですから、スピンコントロールをしたいときにはそちらに頼ればいいわけです。
対して、単品ウェッジでもフルショットを安定して打てる方やフルショットでも自在にスピン(打点・入射角)をコントロールしたいという方については、こちらの50°をチョイスしてもいいかと思います。
アプローチのバリエーションも増えますしね。
PGAツアーの選手なんかは後者の考え方ですが、やはりこれは卓越したセンスと半端ではない練習量に裏付けされた選択です。
(コースセッティングが難しいという理由もあります)
我々一般アマチュアはPGAツアーのようなスーパーハードなセッティングでプレーすることはほぼありませんし、道具のお助け機能に頼れるだけ頼った方がいいのではないかと言うのが私の考え方です。
中級者以上になってくると「セットのAWってちょっとカッコ悪い…」とか思いがちですが、そんなことは全くございません!!
(もちろん道具を愛でることもゴルフの楽しみの一つですので、それを第一優先にするのであれば徹底的に見た目重視もアリです!)
個人的にはやはりスコアが出た方がゴルフは楽しいかなーと思っています。
ぜひ「ラクにスコアメイクしたい!」、「易しいクラブを使いたい!」という方は”セットの50°”も選択肢の一つにして頂ければなと思います~
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