全米オープンを振り返って

こんにちは。管理人のquattroです。

先週は今年2回目のメジャーとなる全米オープンが行われましたね。

日本勢では松山選手が2位タイに食い込み、青木功選手以来のメジャーでの日本人最高位タイの記録を出しました。

それではちょっくらそんな全米オープンを個人的に振り返ってみたいと思います。

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優勝は飛ばし屋のケプカ

今回の全米オープンを制したのはアメリカのブルックス・ケプカ。PGAツアーのドライビングディスタンスランキングで今季は5位に入るなど、ツアーでも屈指の飛ばし屋です。最終日を首位と1打差で出たケプカですが、最終的には後続に4打差をつけての優勝。終わってみれば余裕をつけての勝利でした。

ケプカの最大の魅力はやはりその飛距離。ただし距離が出る分フェアウェイキープには難があり、メジャーではタイトルを取れずにいました。持ち球は基本的にフェードで、今大会でもティーショットは大きなカットボールでコースを攻めていました。

では、なぜそんなケプカがメジャーの中でももっともタフなセッティングといわれるメジャーで勝てたのか。もちろんショットが比較的コントロールできていたこととパッティングが入ったというのは優勝したという事実からは自明のことですが、コースとの相性も大きな要因だったと思います。

エリンヒルズってどんなコースよ?

今大会が開催されたエリンヒルズゴルフコースは会場からわずか11年という非常に新しいゴルフ場です。一昨年の会場であるチェンバーズベイといい、最近の全米オープンは若いゴルフ場で開催されることが多いですね。チェンバーズベイと共通して、エリンヒルズは全米オープンらしくない会場であったと言えると思います。全米オープンといえば、木が多い・フェアウェイが狭い・グリーンが硬いみたいなイメージがありますが、エリンヒルズはその真逆。木がなく、フェアウェイは広く、グリーンは柔らかいという感じでした。景観としてはリンクスのような感じです。フェアウェイを外すとフェスキューが待ち構えており、ほぼまともにスイングできないようなライになってしまうので一部選手からは不満の声もありましたが、個人的にはフェアウェイが広い分、外したらペナルティが大きいっていうのはアリなんじゃないかなと思いました。

ケプカが勝てた理由として、このフェアウェイの広さが第一に挙げられると思います。最終日も結構でっかいカットボール打ってましたが、ぎりぎりフェアウェイキープしている場面が多々見られました。飛距離でアドバンテージを稼ぎつつ、ある程度曲げてもコースが広いがゆえにフェアウェイをキープでき、短い番手でピンを果敢に攻められたということですね。

2位タイに食い込んだ松山

松山選手は最終日に6アンダーという圧巻のラウンドを見せ、メジャーでは青木功選手に並ぶ日本人最高位タイである2位に食い込みました。飛距離も同組の飛ばし屋ホームズと同等に飛ばし、持ち前の切れのあるアイアンショットも冴えていました。そして何よりパットがぼこぼこ入ったのがビッグスコアにつながりましたね。

ただ、15番(?)で競技委員から警告が入る場面もありました。理由はスロープレーです。いつぞやの全英オープンでもスロープレーが原因でペナルティーが入ったこともあり、松山選手のスロープレーは少し目立つものがあります。もちろん松山選手のすごさは誰もが認めるものですし、今のところ彼に並ぶ日本人ゴルファーはいません。ですが、その異次元のすごさを理由にあのスロープレーが聖域化してしまうのはよくないなと思います。誰かが注意して改善すべきです。日本のジュニアゴルファー全員が彼を見ていますからね。その意味でもお手本になるゴルファーになってほしいですね。

実力的にはいつメジャーに勝ってもおかしくないわけですから、マナーでも世界トップクラスを目指してくれれば彼を目標にするジュニアの台頭で日本のゴルフ界も健全に活性化していくのではないでしょうか。

最後に

今回の全米は世界ランキングトップ3が予選落ちを喫してしまうなど、興業的には少し盛り上がりに欠けた試合となってしまって印象があります。やはりメジャーの最終日は華のある選手のバチバチの戦いが見たいですよね。

さて、次のメジャーは全英です。個人的には4大メジャーの中で一番好きな大会です。昨年はミケルソンとステンソンが歴史的な戦いを繰り広げました。今年もそれに負けないくらい面白い試合を見れることを期待したいと思います。

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