【引退】プロゴルファー 宮里藍
こんにちは。管理人のquattroです。
先週、プロゴルファーの宮里藍選手が今シーズン限りでの引退を発表されました。モチベーションの維持が難しくなったことが原因だそうです。
個人的にはとても好きな選手だったし、引退すると聞いて本当にショックでしたが(多くのゴルフファンがそう思っているはず)、こればかりは選手の決めることだから、仕方ないという事ですかね。。。
史上初の女子高生プロゴルファー
現在、日本の女子ツアーは昔に比べてかなりの若年化が進んでいます。有望株で言うとアマチュアの勝みなみ選手や新垣比菜選手、先日プロ転向した畑岡奈紗選手などが挙げられると思います。この若年化の流れを作ったのは間違いなく宮里選手でしょう。
当時、東北高校の3年生のアマチュアとして2002年に出場したミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで見事優勝し史上初の女子高生プロゴルファーとなり、いわゆる”藍ちゃんフィーバー”を巻き起こすわけです。この姿に憧れ、多くの子供が「藍ちゃんみたいになりたい!」とクラブを握りはじめ、順調にトップ選手になった子たちが現在の女子ツアーを支えているわけです。
(写真は当時の宮里選手)
今や女子ツアーは男子よりも試合数が多く、日本国内では非常に人気があります。この現在の人気の礎を築いた宮里選手の功績は本当に多大なるものでしょう。
アメリカツアーでの苦悩と活躍
プロ転向後、日本で順調に優勝を重ねていった宮里選手は2006年からアメリカツアーへ参戦します。ここからの苦悩が長かった。飛距離のでる海外選手に負けないようにとスイング改造に取り組んだ結果、ドライバーのイップスに陥ってしまうのです。2009年にエビアン・マスターズでアメリカツアー初優勝をはたすまでに3年、本当に苦しんだんだと思います。引退会見でも「ドライバーで悩んだ分、エビアンのプレーオフでのティーショットは印象に残っている」と言う趣旨の発言が出るほど、イップスを乗り越えての優勝は本当に価値があるものだったのでしょう。その翌年、彼女は年間5勝を挙げ、世界ランキング1位の座を手にするまで上り詰めることになります。
しかし、このキャリア絶頂期においてもメジャーが取れず、持ち味だったパターの調子を落としてしまったこともあり2012年以降は勝ち星から遠ざかってしまいます。会見でもあったように、絶頂期にメジャーがとれずモチベーションの向けどころが分からなくなってしまったことが引退の最大の要因みたいですね。
宮里藍というゴルファー
宮里選手はアメリカツアーでは飛距離の出るほうではありません。しかし、卓越したショートゲーム、特にパターの上手さで世界の頂点まで上り詰めました。これはアマチュアゴルファーも参考に出来る部分が多いと思います。飛距離はもちろん大きなアドバンテージになりますが、ゴルフは上がってなんぼですから。
僕は宮里選手のプレースタイルはもちろん好きなのですが、何より素晴らしいと思うのはその立ち振る舞い。ラウンド中、いくら調子が悪くても常に精悍な表情でラウンドしている姿が本当に好きでした。また、メディア対応も素晴らしく、悪いスコアで上がってきても不機嫌な顔をすることなくインタビューに答える姿勢はなかなか真似できるものではないなと思います。彼女が引退を表明されてから国内外のツアープレーヤーから引退を惜しむ多くのコメントが寄せられました。そのどれもが宮里選手の人柄を称えるものであったのも、彼女の日頃の振る舞いが素晴らしいものであったからに違いないでしょう。
最後に
宮里選手は”今季限り”での引退を表明しています。つまり、今シーズンはまだプレーするわけですよ。彼女はキャリアを通算して、日本ツアーで15勝、アメリカツアーで9勝しています。今季残りの試合、是非優勝してアメリカツアー通算10勝の大台に乗ってほしいですね。それがメジャーだったら本当に最高。宮里選手、僕は最後まで期待してます!!!!
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